日本の「ハカ」は、「ハキ(覇気)」でどうでしょうか。ラグビーワールドカップに寄せて
提案します。
ラグビーでオセアニアや島嶼国で披露される「ハカ」です、実際に実演したのかどうか分かりませんが、何かで「佐渡おけさ」が候補に挙がったと読みました。
3つを組み合わせます。
アイヌ(夷酋列像より);短弓を引く。
本州等の中地域;相撲の突っ張り
沖縄琉球;空手
説明
アイヌの人々は、本州以南と違い、短い弓があり、森の中を自由に分け入って使うことができます。加えて、仕掛け弓という罠もあります。
これらは優れた空間認識と戦術、つまり、知性を表します。
アイヌの人々を自然と共生といった言葉で評価することが多いです。勿論、素敵ですが、「森の知性」として、日々変化する自然の中で生き抜く戦い、狩りの組み立てや構想力を讃えたい。
本州の長弓は大きさから得られる破壊力がありますが、三次元的ではありません、馬に乗って移動しながら戦うこともできるし、攻城戦でも威力を持ちましたが、例えば木に登って使うには難があるでしょう。
チームで行う球技は空中戦の要素があります。バレーボールやバスケットボールはいうまでもなく、ラグビーではラインアウトで見られるリフティングが有ります。サッカーでも空中戦という言葉があります。集団球技はボールが空中をあちこちに行くので三次元の要素が多くなります。山の中を何処でも自由に上り下りし獲物を追い立てて仕留める、罠も使う。観察力・空間認知・見通しを立てるといった知性とそれによる戦術は似ています。
相撲は、押し相撲は、攻撃を緩めません。張り手とかのど輪も有りますが「突っ張り」が基本でしょう。
空手は、空手に先手なしといいますが、別の言い方をすれば、鉄壁の守りによって攻撃を封じることでしょう。
つまり、以上3つは、「知性」「攻撃」「守備」を表します。
「日本」の「日本人」の総力を表します。
コーディネートについてです。
サッカーはジャパンブルーです。日本の草木染めは大変に有名です。特に藍色です。
ラグビーはオールブラックスの影響が有るかどうか知りませんが、黒ですね。
漆はjapanと云いますし、時に、漆黒をジャパンブラックとも云います。
スーツの場合を考えます。真っ黒も真っ青も使いづらい。
いっそのこと、合わせて、ジャパンBB(ブルーブラック)を新しく設定したらどうでしょう。此ならば、青から黒までの幅があります。元々、藍染めは浅葱色から留紺という黒に近い色まで様々あるので、「黒に近い色」か漆黒までを守備範囲にしたという事になりましょうか。
服飾界から見れば、日本の色のバリエーションを掲げられる良いチャンスになるでしょう。
ネクタイですが、やはり基本は山桜でしょう。薄いピンクともいえるでしょうか。黒(ジャパンブラック)とか黒に近いに近いBBと、特に薄いピンクならば冠婚葬祭にも可能でしょう。
さらに、各種の桜の色を使ってネクタイを作るのも格好いい。
北海道のエドヒガンザクラのネクタイとか、沖縄のヒカンザクラのネクタイとか。
濃い色らしいのでおしゃれ。
色の他に、しだれ桜とかの模様の入れ方も有るから、それぞれに桜の名前を付けたらいい。
ヤマザクラのネクタイには、本居宣長の「敷島のやまと心を人とはゞ、朝日に匂ふ山桜花」を刺繍してほしい。裏に上の句、表に下の句。やまと心は、押しつけるものではなく、内在するもので、問われるならば山桜の美しさを持って示す。
この歌の、自然の美しさを愛して、自然の豊かさを大事にするという、皆が共有できる思いを、今一度取り戻してほしいと願います。
山桜とは、山桜という種類と云うよりは、先ずは、山に咲く桜であり、北海道から沖縄まで野生の桜がある。梅は寒風の中に咲くイメージだが、桜は周りに緑が見える春の早い時期の花である。時期は、梅見の後に花見が来る。本居宣長の歌を敷衍すれば、春のその時期の心を歌っているのであり、春を知る人皆が共有できるものでありましょう。
だからこそ、世界中の人々が訪日し花見を楽しんでいるのではないでしょうか。